しいたけ茶の歴史

㈱マン・ネン創業者である田中孝明が昭和32年に岐阜椎茸株式会社を立ち上げ、しいたけの栽培を岐阜県山県市で始め、生産コスト・販売価格を抑える為に原木2万本に生産を増やそうとした時に、生しいたけだけではなく加工もしたいと友人(その後、弊社の前工場長:坂倉)に相談。

その中で、まずは乾燥しいたけを製造することが決まり、製造を開始。

創業者田中孝明がその乾燥しいたけを製造する中で「しいたけのカスが出るのがもったいない!」となにかこの乾燥しいたけカスで何かできないかと、坂倉に連絡し、乾燥しいたけを粉砕し、飲むものを試作。
しかし、しいたけを乾燥して粉末にしただけのものに食塩を混ぜたものだったため、口の中にザラザラと粉が残り、塩辛いだけと最初は失敗。
これでは商品化が出来ない!と試行錯誤。

そこで、市場に出ているかつおだしなどにヒントをもらい、しいたけのエキスを抽出しパウダーを作ってもらうことにしました。
しいたけを一昼夜水に浸しその後、熱湯にてさらにしいたけの有効成分を抽出しパウダー加工を成功!
そのしいたけエキスパウダーに食塩、調味料を混ぜる処方を研究し、しいたけ茶を開発製造しました。

その後社名を㈱マン・ネンに変更し、昭和46年12月にしいたけ茶の製造で特許を出願したが、その当時食品のエキスパウダー(かつおエキスパウダー、昆布エキスパウダーなど)がすでに製造されていたため、出願特許は拒絶されてしまいました。
しいたけ茶を開発製造した当時は、まだしいたけダシがそんなにはなく、かつおだダシ(本だしなど)が主流だった。
世の中にしいたけ茶と言われるものがない状態で、売れるのか?売れないのか?未知の世界での製造だったそうだ。

弊社が、自信をもって元祖!と言い切る理由である。

現在では、様々なメーカーがしいたけ茶を製造販売しているが非常にうれしい事である、あの時特許がとれていれば現在のしいたけ茶の認知度は低かったかもしれない。
そして弊社は開発当時からの粉末を使用(顆粒では熱処理をする為自然の香りが飛んでしまう為)しています。
そこには、開発から今日まで事業・商品を継承してきた製造にかかわるすべての従業員一同のこだわりがあるからです。